対立か、共存共栄か

ニューズ・コーポレーションマードック会長が
Google検索で記事を読ませない手段を検討している」ことを表明したそうですが

かつてラジオ放送の開始で経営危機に陥いる読売新聞を救った正力松太郎氏のアイデア
ライバル(とも考えられる)のラジオを聴取しやすいように「新聞にラジオ番組欄を載せること」
つまり“敵に塩を送る”ことだったそうです。(1分間の深イイ話という番組で観たのですが)

対照的なので興味深くウォッチしています。

 「対立」の関係で今後より亀裂を深めるか...
 「共存共栄」の関係を構築して今後より関係を深めるか...

いずれにしても、真に顧客の求めていることに「耳を傾け」、顧客満足度を高める工夫を
「怠らない」企業が生き残るのでしょうね。

ところで“敵に塩を送る”の語源は
戦国時代、海のない武田家が困窮した際にライバルであった上杉謙信
義を重んじて塩を送り、武田家の苦境を救ったことに由来します。

敵対関係にあっても相手が苦しいときには、それを助ける...
つまり「関係性を重んじ、それを容易に壊さない」 日本独特の美意識が顕れて
いるような気がして、好きな考え方です。
もちろん米企業のやり方にも深淵な文化や考え方がありましょうから
そちらも興味深いところです。