上田真田まつり 2012



ここ数年働きづめで
楽しみといえば月に1〜2回の温泉という生活に
ちょっとだけ自分にご褒美を、と思いたち
雑誌歴史人「真田三代の知略」1冊だけ携えて
上田真田まつり 2012」いってきました。


開会式の2時間前には着いたため
早速、池波正太郎真田太平記館に。


然程広くない館内ながら
解説や展示がコンパクトにまとめられていて
シアターでは、切り絵と朗読により池波作品のシーンが生き生きと甦る...
大変に見易く、ファン感涙の構成です。


近年ゲームやアニメの影響からか
所謂歴女が多い会場は大変な賑わい。
会場では、観光大使のみならず、まつりコンシェルジュ(案内人)までも
務められた六龍堂さんや歴ドル小日向えりさんも見受けられました。


真田家といえば…
調略の数々で武功を建てて一豪族から一領主へ、そして真田家を確立した、真田幸隆
「表裏比興の者」と称されながら多くの勢力と組して乱世に真田家を守り抜いた、真田昌幸
次の天下人徳川に与し、幕府の陰険な策謀をその忍耐と知謀でかわして
真田家を幕末まで存続させる基盤を築いた、真田信幸(信之)
そして「(もはや天下人の)徳川殿の御首を頂戴してみたい」という男なら焦れぬはずもない
ロマンに駆られて戦場の露と消え去った、真田幸村(信繁)…


脈々と続く系譜のうえに
それぞれの軍略と正義、そしてロマンがあるわけで
数多の戦国大名のなかでも、大変魅力的な一族なのです。
(ちなみに「表裏比興の者」というのは、現代では侮蔑する「卑怯者」とは違って
ある種の賞賛でもあったそうです)


真田一族のそれぞれの生き様と死に様に思いを馳せながら、帰路についた
素晴らしい一日でした。