丁度いい“消え物”

ときどき 「季の葩(ときのは)砧店」 という近所のケーキ屋さんで
手土産を買って人と逢います。
上品なデコレーションケーキが世田谷マダムに好評のお店なのですが
私はよく素朴で香ばしい焼き菓子の詰合せを選びます。


ウサギやクマのかわいらしい人形が付いてる小さな箱に入った焼き菓子は
あまり仰々しくなく、その箱は小物入れとして長く使って頂けるから
私が大切にしている “記憶” にちょっぴり残るくらいの、丁度いい “消え物” なのです。


昨日の手土産に選択したのは 2羽のウサギがチョコンと顔を出しているカゴに入った
焼き菓子の詰合せ。
ちなみにウサギは “飛躍(長じて出世)” “豊穣” “多産” などを暗示する生き物ですが
そんな暗意も含めつつ、単純にカワイイから選択して贈りました。
ウサギのように可憐で大人しく、そして誰よりも可愛らしい方へ。


どんな贈り物が喜んでもらえるかしら、と
相手を思いやりながら探しているとき、とても幸せな気持ちになります。