終わりの、はじまり

映画アウトレイジは私の周囲でも大好評ですが
北野監督はシーンを「結果から」想像して、作品を描いていくそうです。


つまり、ラストシーンで結果がまずあって、そうなるには、その前に何があったか?さらにその前には?・・・
と辿っていくとのこと。


世界のキタノには恐れ多いのですが私も似ているので、そのテレビインタビューを見ていて驚きました。
私は人と出会った時に、人生の最後の別れ際のシーンを想像します。


「頭真っ白じゃないか!しばらくあわないうちにだいぶ老けたんじゃないか・・・?」
「おまえにいわれたないわ!」
と、若いときから腹蔵なく話せる親友と五十歩百歩の言い争いしてみたり


「若い頃一緒に行ったあの景色、また眺めたいな・・・」
「あのときは一日千秋の想いでいたよ」
と、しんみり、でも晴れやかな面持ちで思い出話に花咲かせたり。


子供や孫と、これが最後になるかもしれないと内心想いながらも、それでも明るく抱き締めたり。


それぞれの人とそれぞれのラストシーン。なぜか“最後”からです。


そんな変わり者の私のラストシーン。
さて、一体どんなものになるのでしょうか・・・?