知識偏重クイズ?

最近、テレビ局の予算の都合でしょうか、クイズ番組が増えているようです。


有名大学出身の芸人さんがクイズ番組の問題に答えると
ナレーターが 「ファインプレー!!」と絶叫・・・


何がファインプレーなのか、私にはよく理解できませんが
最近私が思うのは、「知識」と「知恵」の違い。
多くのクイズ番組の問題は 「知識」 です。「知識」は、それを知っているということ。
その知識を活用できるようにするのが 「知恵」 だと思うのです。


PFドラッカー氏が工業社会から知識社会への変遷で
「知識の価値が相対的に下がり、知恵の価値が上がる」
と著書で述べていたように思いますが
これからは知識、つまり「知っている」ことの価値は下がっていきます。
携帯電話にも辞書機能がつき、ブラウジングができるので
ウィキペディア検索エンジンでいつでもどこでも何でも調べることができるからです。


知識といえば、本もそうですね。
例えば本田宗一郎氏の伝記を読めば、世界に誇れる自動車メーカーを創業して
成功できるでしょうか? 
ハウトゥ本も同じ。同じ状況下で同じ人がやったなら結果は同じでしょうが
そんな都合よく、同じ状況(時間、環境)にはなりませんよね。
時間は経ちますし、環境は逐一変わります。
読んだだけでは、著者と同じことを知ったに過ぎません。そこから何を汲み取るかです。


つまり、「知っている(知識)」ことは後から補いやすい。より「それを活用して成果を得られる(知恵)」ことが大切。
だから「知恵」にも着目すべきかと。
「知恵」とは先述したように、原理に着目して「天候を読む」とか「掃除で部屋をキレイにするコツ」とか。


知識も大切ですが、それを活かす知恵も。というお話でした。